【バレーボール】NL決勝進出を目標に掲げた狙い 高橋藍「五輪のイメージを持ちやすくなる」

公開練習に参加した高橋藍(右)

前哨戦で流れをつかむ。4日に開幕するネーションズリーグ(NL)予選ラウンド男子第2週福岡大会(北九州市・西日本総合展示場)に向けて、日本が2日に会場で練習を公開し、約1時間半汗を流した。今夏のパリ五輪で金メダルを獲得した1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりの表彰台を目指すチームが「決勝進出」を目標に掲げた狙いとは――。

ベストメンバーが出そろった。イタリア1部のプレーオフに出場した主将・石川祐希(ペルージャ)と高橋藍(サントリー)が不在だった中でも、予選ラウンド第1週ブラジル大会は3勝1敗と上々の滑り出しを見せた。

石川と高橋は5月31日の練習から合流し、この日も連係を入念に確認。石川は「コンディションは問題ない」と順調ぶりをアピールした上で「僕と高橋選手が合流したばかりなので、まずはそこをしっかりと合わせたい。チームとして今取り組んできたブロック、ブロックカバーなどが自分たちの持ち味なので、そこは継続してやっていければ」と展望を語った。

前回のNLは主要国際大会で46年ぶりとなる銅メダルを獲得。すでにパリ五輪切符を奪取した日本にとって今大会は前哨戦の位置づけだが、チーム全員が〝前回超え〟を意識して挑んでいる。

リベロの山本智大(パナソニック)は「五輪でメダルを取るためにはNLでもそこ(決勝進出ライン)ぐらいの立ち位置にいないといけない。五輪はよりプレッシャーがかかるので、そんな簡単には勝てないと僕らも理解している」と明かす。国際大会で結果を残すことが、真夏の祭典にプラスに働くとの見方だ。

高橋も「決勝に行くことで五輪のイメージを持ちやすくなると思う。新たな経験というか、去年以上の成績を出していくことが五輪につながる」ときっぱり。続けて「決勝に対するイメージを持つことが非常に重要。そこに行くイメージがまだ自分たちにはない。自分はイタリア(1部プレーオフ)で決勝に行ったが、そこで勝っていくために何が必要かをそれぞれの選手が感じることが非常に重要だと思っている」と力を込めた。

4日の初戦ではイランと相まみえる。高橋は「どこの相手と戦うときも、自分たちのバレーボールをしっかり出していかないといけない」。連勝街道でパリ五輪へ大きな弾みをつけることはできるか。

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