【巨人】秋広優人が緊急昇格即先発出場の舞台裏明かす「最初ウソかな?と思った」

5回、先制のホームを踏んだ秋広

巨人・秋広優人外野手(21)が2日に一軍登録されると、同日の西武戦(ベルーナ)に「7番・一塁」で即先発出場し4打数1安打と意地を見せた。

秋広は試合前の公示で一軍登録が発表されていたものの練習開始時にはおらず、練習終盤になると突如、小走りでグラウンドへ。腰のコンディション不良を訴えた坂本の代役として急きょ招集された経緯もありドタバタ合流となった。

そんな中、0―0の5回一死走者なしで迎えた2打席目。カウント1―0から相手先発・ボーの2球目、低めの147キロ直球を捉えて左前打で出塁。続く小林が犠打を成功させ二塁まで進むと、続く立岡が左前打を放ち、その間に本塁まで激走して貴重な先制点をもぎ取った。

その後も打線がつながり、この回は3得点。秋広は「感触もそうですし、あの安打から点数がつながったので、そういう意味ではいい安打だったかなと思います」とまずまずの手応えを明かした。

本人も予想外の緊急昇格だった。当初はイースタン・リーグのDeNA戦に出場するため平塚にいた。「野手ミーティングをしようかなと思っていたら『ベルーナ行ってこい』って二軍マネジャーに言われました。最初『ウソかな?』と思ったんですけど、ホントでした(笑い)」と当時の状況を説明。マイペースな性格だけに周囲からは「忘れ物」も心配されたが「運よくビジターだったんで、そのまま来ました。私服だけなかったです。私服だけ(苦笑い)」と事なきを得たことを明かした。

5月20日に登録を抹消されて以来、約2週間ぶりに一軍の舞台に戻ってきた秋広。ドタバタがありつつも、つかんだチャンスはこのまま逃がさない。

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