【巨人】菅野智之 7回無失点で無傷の5勝目「接戦で自分自身粘れている」

5勝目を挙げた菅野智之

巨人・菅野智之投手(34)が2日の西武戦(ベルーナ)に先発し7回無失点の好投で今季5勝目。チームも7―1で勝利し交流戦2カード連続の勝ち越しを決め、リーグ首位に浮上した。

要所を締める「らしさ」の出た投球だった。菅野は3回以降、毎回走者を背負いながらも直球、変化球をコーナーに投げ分けて相手打線に的を絞らせず。本人が「ギアを上げた」と語った3回二死二塁のピンチでは、カーブを低めに投げ切り源田から空振り三振を奪ってみせた。

打線は5回に立岡の適時打などで3点を先制すると、7回にも3点を追加。この日の菅野には十分すぎる援護だった。

菅野は7回109球を投げ4安打無失点、7奪三振の好投。これで開幕から8試合連続でのクオリティースタート(6回以上、3点以内)達成となった。

得意球であるスライダーの調子が「良くなかった」と右腕は語るが、それでも多彩な球種を操り抑えるのはこれまでの経験ゆえの投球だ。杉内投手コーチも「何かが悪くても、他の球種で試合を作ってくれる。ナイスピッチング」と大黒柱を称賛した。

これで今シーズンは開幕から5連勝。「僕だけの力じゃない。ただ、接戦をモノにできている試合もあるし、接戦で自分自身も粘れている。そこが去年との違うところであり、チーム単位で乗り越えられている要因」と手応えを口にする。

若きエース・戸郷、山崎伊に加えて昨季4勝に終わった菅野の復活となれば、相手チームにとっては大きな脅威となりそうだ。

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