渋野日向子で「タイガーの奇跡を思い出す」 ゴルフの神様を微笑ませた瞬間「こりゃ凄い」の声

全米女子オープンに出場している渋野日向子【写真:Getty Images】

思わず笑う渋野日向子のプレー

米女子ゴルフの海外メジャー・全米女子オープン第3日が1日(日本時間2日)、米ペンシルベニア州ランカスターCC(6629ヤード、パー70)で行われ、5打差の5位で出た渋野日向子(サントリー)は通算3アンダーで首位と2打差の4位に浮上した。14番ではカップの縁に止まった球が“10秒後”にカップイン。米ファンから「ありえない!!!!!」と驚きの声が上がっていたが、日本人ファンにも「タイガー・ウッズみたい」と反響が広がっている。

世界のゴルフ史に残る名シーンを思い出したファンは多かっただろう。14番パー4、ピンまで10メートル弱。渋野はカラーからパターで優しく転がした。バーディーかと思われたが、カップの縁でストップ。完全に止まった。しかし、時間を置くとコロンとひと転がり。ギャラリーも時が止まったかのように静寂に包まれたが、一気に沸騰した。

動画を公開した大会公式インスタグラムとXは、それぞれの文面で「落ちそう…」「それを待って…待って…落ちた!」「ヒナコ・シブノが14番でクラシックな遅れたバーディーを決めた」と記して紹介。米ファンは「ありえない!!!!!」と仰天していたが、反響はさらに拡大。全米女子プロゴルフ協会の公式Xのコメント欄では、日本人ファンがこう書き込んでいた。

「2005タイガー・ウッズ マスターズ16番の奇跡を思い出す」
「こんなことあるんですね」
「ゴルフの神様が微笑んだ瞬間!」
「このパットは、タイガーウッズのマスターズを思い出すねー」
「渋野、いつぞやのマスターズでのタイガー・ウッズみたいなことに」
「こりゃ凄いな」
「最後まで諦めない大事さ学ぶ」
「この人はやっぱり何か持ってる」

2005年マスターズ最終日の16番。ウッズ(米国)はグリーン脇からのアプローチを放った。ラインに乗ったボールはカップの縁で止まったかと思われたが、ゆっくりともう一転がり。4度目のマスターズ制覇に繋がった。体をのけぞらせながら繰り出したガッツポーズは、「タイガーポーズ」と称されるほど語り草になった伝説のシーンだ。

今回はウッズになぞらえたファンも多かったようだ。首位は5アンダーのミンジ・リー(オーストラリア)ら3人。この日の渋野は7バーディー、3ボギーの66で回り、3アンダーで4位に浮上した。4位に入った2020年以来4年ぶりの全米女子オープン決勝ラウンド。今季は9戦6度の予選落ちと苦しんでいたが、19年8月全英女子オープン以来の海外メジャー優勝の期待がかかる。

THE ANSWER編集部

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