神事で地震復興願う 富山・日枝神社 山王まつり最終日

浦安の舞を奉納する巫女=富山市の日枝神社

 日枝神社(富山市山王町)の春季例大祭「山王まつり」は2日、最終日を迎え、春季例大祭式が営まれた。氏子や県内神社の宮司ら約80人が出席し、五穀豊穣(ほうじょう)や能登半島地震の被災地の早期復興を祈願した。

 日枝神社の平尾旨明宮司が地震から復興し、豊かなふるさとになることを願う祝詞を奏上し、氏子崇敬会の高木繁雄会長が祭詞を述べた。巫女(みこ)が「浦安(うらやす)の舞」を奉納し、平尾宮司に続いて参拝者が玉串をささげた。

 平尾宮司は、日枝神社も鳥居のずれや灯籠の倒壊などの地震被害があったとし「神社は心のよりどころであり、復興復旧に力添えを賜りたい」とあいさつした。献花式も営まれた。

 3日間の祭りでは、神社周辺に約500軒の露店が並び、家族連れや若者らでにぎわった。

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