金沢から元気を、いざ発信 仲村利家、夏菜お松 百万石行列 

百万石行列に向けて意気込む仲村さんと夏菜さん=1日午後0時10分、金沢市の尾山神社

 第73回金沢百万石まつり(北國新聞社特別協力)は1日、メイン行事の百万石行列に先立ち、加賀藩祖前田利家公役を務める俳優の仲村トオルさんとお松の方役を演じる俳優の夏菜さんが金沢市の尾山神社を参拝した。仲村さんは、この日で5カ月がたった能登半島地震に触れ「こういう時だからこそ、まつりがあって良かったと思ってもらいたい」と語り、夏菜さんは「復興のパワーの源になりたい」と意気込んだ。

 仲村さんと夏菜さんは金沢ニューグランドホテルで出発前の会見に臨んだ。仲村さんは重い甲冑(かっちゅう)に身を包み「責任の重さを感じる。お祭りはご先祖様をまつるもの。ご先祖様の志も背負って金沢城に向かいたい」と語り、夏菜さんは「帯をぎゅっと締めて気持ちが引き締まった。プレッシャーもあるが、お松の方として頑張りたい」と話した。

 仲村さんは父が石川県出身で、夏菜さんは夫が金沢市出身。仲村さんは、元日の地震に心を寄せ「こんな時にまつりか、と思う人もいるかもしれないが、まつりがあって良かったと思ってもらえるように頑張る」と力を込めた。

 元日、実際に金沢市内で揺れを体験した夏菜さんは「今回は『復興の百万石まつり』になると思う。少しでも皆さんの明るい気持ちやパワーの源になれたらいい」と語った。

 珠姫役の水上稟子ちゃん(5)、利常役の平井翔琉(かける)さん(6)、利長公役の三口浩さん(47)、利長の正室永姫役を務める高岡万葉大使の中村亜未さん(21)も衣装に身を包み、準備を整えた。

 百万石行列は午後2時に金沢駅東広場で出発式を行った後、市中心部を通って金沢城公園三の丸広場に入る。広場では午後4時から入城祝祭が行われる。

 行列のルートは通行止めとなり、百万石踊り流しの会場となる国道157号南町―片町交差点などは午後9時まで通行できない。

  ●県内おおむね晴れ

 1日の石川県内は高気圧に緩やかに覆われ、おおむね晴れた。正午までの最高気温は金沢22.3度、輪島24.3度となった。

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