道に迷った高齢者保護…伊勢原・伊志田高のバスケ部員、連係プレーに感謝状

お年寄りを保護して横田署長(右端)から感謝状を受け取った5人の県立伊志田高校生=厚木署

 道に迷って帰宅できなくなったお年寄りを保護して自宅に送り届けたとして、神奈川県警厚木署は5月27日、いずれも県立伊志田高校(伊勢原市石田)2年の男子生徒でバスケットボール部の益田瑞貴さん(16)、神谷真幸さん(16)、岩田雄吾さん(17)、猪俣雄平さん(16)、赤坂瑛太さん(16)に感謝状を贈った。

 署によると、5人は4月10日午後6時15分ごろ、部活動の練習を終えて徒歩で帰宅途中、同所の路上で、立ち止まっていた厚木市内在住の80代の女性を見つけた。女性から「家に帰りたいけど道が分からない。公園分かりますか」と尋ねられ、道に迷っているのに気付いたという。

 5人は公園の場所をスマートフォンで調べ、役割を分担。赤坂さんが公園までのルートを調べ、岩田さんと益田さんは先を歩いて車が来ないか安全確認、猪俣さんと神谷さんは女性に付き添って歩き、詳しい情報を聞き取るようにした。普段から同じ部活で練習する5人の連係プレーで、女性を無事に送り届けた。

 横田和道署長は「皆さんが警察官の仕事を代行するように、女性を自宅まで送り届けてくれて大変ありがたい」と感謝。部長の岩田さんは「家族に感謝されてうれしかった。これからも困っている人がいたら積極的に助けていきたい」と話した。

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