部長「ふざけるな!」と退職代行サービスを相手に大激怒…〈月収28万円〉33歳の部下、上司の振る舞いに唖然

社内で繰り広げられる、サラリーマンのさまざまなドラマ。電話口で怒鳴り声をあげる上司と、思わず「昭和か」とツッコミを入れたくなるような光景も、意外とそこらかしこで繰り広げられています。そんな上司をみて部下は……みていきましょう。

「部長、お電話です」と代わった電話に、社長は突然怒鳴りだした

――部長が電話相手に「ふざけるな!」とブチギレ

投稿者は33歳のサラリーマン。隣の席に座っている部長に「お電話です」と回した直後、突然、電話相手に怒りを露にしたといいます。ひと通り怒鳴り散らしたあと、電話をガチャ切り。電話の相手は誰だったのかというと、「退職代行サービス」。この春に入社してきた新入社員が、5月、ゴールデンウィーク明けに出社せず、どうしたのかと思っていたら、代わりに連絡をしてきたのが退職代行サービスだったという顛末です。

HiClub株式会社が20歳~39歳の男女に行った『5月病とストレス・退職代行サービスに関するアンケート調査』によると、「5月病になったことがありますか?」の問いに対して55.5%が「ある」と回答。実際にどのような体調の変化があったかを尋ねたところ、「気力がない」が最多で65.1%。「職場に行きたいくない」63.2%、「気分が落ち込む」57.2%と続きます。そんな5月病の原因は「人間関係の変化や悩み」が33.4%でした。そして「退職代行サービス」に対しては70.2%が「知っている」と回答。29.3%が「利用してみたい」と回答しました。

利用したい人の声としては、「辞めると言ったら何を言われるか怖い」「お金を払ってでもスパッと解放されるなら利用したい」など。利用したくない理由としては、「社会人として非常識」「業界は狭いので変な噂になりたくない」など。

実際にどれほどの人が退職代行サービスを利用しているのか……株式会社タバネルが20~59歳の従業員30人以上企業の会社員に行った『退職代行サービスについての意識調査』によると、退職代行サービスの利用経験者は3.7%。年齢別では「20代」が6.5%、「30代」が9.8%、「40代」が0.7%、「50代」の利用経験者はゼロでした。

こうしてみると「退職代行サービス」の認知度は高いものの、実際の利用者まだ少なく、利用者も若年層に偏っていることが分かります。

「退職代行サービス」にブチ切れる社長…呆れる従業員たち

最近話題の「退職代行サービス」ですが、「退職の意思は自分で伝えるべき」という考えている人が多く、拒否感を持っている人が多いのも事実。

――そんな非常識、ないだろ!

――なぁ、退職なんて認めねよ。ちゃんと目を見て話せっつーの

投稿者の男性をはじめ、同僚たちは、部長の反応に呆れ気味。

――社外の人にあんな言い方、普通します?

――退職の意思を自分で伝えられない会社だということに、まず部長はショックを受けてほしい

――パワハラ気質は変わらない……ヤバいよ、この会社

――自分も近々「退職代行サービス」にお願いしようと思う

なかには転職に舵を切ったという人も。男性も、給与は月28万円と同年代の平均以下。そろそろ潮時かな、と思っている時だったといいます。株式会社しんげんが30代以上の転職経験者に行った『転職に関するアンケート調査』によると、転職の理由として最多は『給与に不満』で32.5%。つづいて『上司との人間関係』が26.5%。

――上司からのパワハラが酷く、体調を崩して働けなくなったから

――上司との人間関係 威圧的で自分にだけパワハラしてくる人だったので嫌になった

など、パワハラを中心とした上司との関係に悩んだ末の退職が、事実、多いことが分かります。

確かに、いきなり退職代行サービスから電話があったら驚いてしまうもの。また非常識という想いを抱くのも分かります。しかし、面識のない人だからといって怒鳴り散らかすのは論外。また部下たちのコメントにあるとおり、退職代行サービスから連絡がある問題のある会社なんだということを認識し、改善を図ってもらいたいものです。

[参考資料]

HiClub株式会社『5月病とストレス・退職代行サービスに関するアンケート調査』

株式会社タバネル『退職代行サービスについての意識調査』

株式会社しんげん『転職に関するアンケート調査』

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