「日本一のどぶろくに」 神奈川・秦野で酒米の田植え体験、参加者募集 子ども向けに泥遊びも

NPO法人が2023年から製造する自前のどぶろく

 秦野市西部の休耕田などを活用して里山保全活動を続けているNPO法人四十八瀬川自然村(60人、小野均代表理事)は6月9日、自前のどぶろく製造に向けた酒米の田植えを行う。同法人では田植え体験の参加者を募集している。小野代表理事は「日本一の名水を使って日本一のどぶろくにしたい。2年目の製造に向けて一緒に手がけてほしい」と呼びかけている。

 同法人は初挑戦した自前のどぶろくを昨年11月に披露。好評で量り売りのリピーターになった人もいるという。今春には同法人が展開する農家レストラン(同市堀山下)でどぶろくを使用した甘酒の販売も開始。どぶろくの酸味がかすかに残り、ヨーグルトのような味わいが丹沢を縦走する女性登山客などに人気という。

 今年は年間500リットルの製造を目標に約15アールの水田に「山田錦」と「五百万石」を植える。希望者は田植えの後も同法人の会員とともに稲刈りや瓶詰めなどにも参加でき、11月に開催予定の「秦野名水どぶろく祭り」では優先的に試飲できるという。

 6月9日の田植えは参加無料で午前9時~正午の予定。子ども向けに泥遊びも体験できる。問い合わせは、小野代表理事電話070(6576)2134。

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