【西武】渡辺監督代行 初の6連戦は計10得点…打線改造へ「1、2、3番はそのままで…」

就任後6試合を終え、打線の課題を口にした西武・渡辺監督代行

西武は2日の巨人戦(ベルーナ)に1―7と敗れ、今季初の3カード連続勝ち越しはならなかった。

先発ボー・タカハシ(27)が5回途中7安打3失点と踏ん張り切れず、中盤以降に点差を離されてしまっては、12球団ワースト打率(2割1分1厘)の貧打線に巨人・菅野を攻略する術はなかった。

渡辺久信監督代行(58)は「(ボーの)状態は悪くなかった。なかなか味方が点を取れない中で、どうしてもピンチを招いた時に、きゅうきゅうとなっていた」と言及。3回二死三塁、4回二死一、三塁の先制機であと1本が出ず、貧打がボーを追い詰めていったチームの課題を指摘した。

監督代行就任後、初の6連戦は、チーム総得点10点で3勝3敗の五分。借金は15のままだ。

極端な先行逃げ切り型のチーム編成の中で「今のウチとしては仕掛けが遅いというか、なかなか序盤にうまく攻めきれない試合が続いている。なんとか初回からMAXに持っていけるようにしていきたい。狙い球をしっかり絞って、それをファウルにするんじゃなくてね、一発で仕留めることも必要だと思います」と渡辺代行。

初見の投手が多い交流戦だからこそ、初回から様子を見て後手に回るのではなく、より積極的にいき、極端に狙いを絞って攻撃を仕掛ける〝攻めの姿勢〟で局面打開を図るための変化を示唆した。

打順についても「なかなか打線がつながらないところがずっとある。1、2、3番はそのままでいいかなと思いますけど、ちょっとこれから考えます」と緊急コーチミーティングを招集し、4日のヤクルト3連戦(神宮)からの反転攻勢を誓った。

勝負の9月を迎えるために「8月終了までに借金返済」というロードマップを描く渡辺代行。その強烈なリーダーシップと言葉の力で、残り12試合の交流戦でまずは手を打ち尽くす構えだ。

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