けが人続出のオリックスに大矢氏「去年の力の半分以下くらい」 絶対王者の苦しい戦いを解説陣が分析

◆ 「1人調子が上がってきたら、またけが人が……」

オリックスは2日、本拠地での中日戦に1-2で敗戦。これで4カード連続の負け越しとなったほか、借金も「8」まで膨れ上がった。

上位進出への足掛かりを作りたいオリックスは、先発の曽谷龍平が7回無失点と好投するも打線が要所で繋がらず0-0の接戦が続く。

曽谷降板後に連打で一死一・二塁の大チャンスから若月健矢の適時打で先制するも、直後の8回にソロ本塁打で同点とされて試合は延長戦に突入。最後は12回に阿部翔太が1点を勝ち越されてしまい、無念の敗戦となった。

中嶋政権ワーストの4カード連続負け越しとなったオリックスだが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた岩本勉氏は「なかなかメンバーが揃わないとなってるんですよね……1人調子が上がってきたら、またけが人が出て、もう揃えるかと思ったら入れ替えになったり」とチームの問題点を解説した。

先発の柱の宮城大弥に守護神の平野佳寿、さらには不動の主軸だった森友哉まで負傷中だが、こうした非常事態に同じく出演した大矢明彦氏は「打線もなかなか思うように組めないのが1番辛いですよね。ピッチャーも含めて去年の力の半分以下くらいという感じなので……」とコメント。

相次ぐ主力の離脱に不振を踏まえて本来の実力が発揮しきれないもどかしさを語り、「本当に苦しい戦いが続くと思いますね」と今後の見立てを示した。

苦しい戦いを続けるオリックスだが、それでも今季6年目の太田椋が29試合で打率.272(92-25)、15打点を挙げているほか、新人の古田島成龍が17試合登板で防御率0.00に6HPを挙げるなど若き才能が奮闘している事も確か。

最後に大矢氏はチームの打開案として「若い人、活きがいい人が出てくるのが1番いいと思います」と語ったが、こうした現状を変えてくれるヒントは怖いもの知らずの若手にあるのかもしれない。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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