4歳男児は首絞められ窒息、会社員の父親は出血性ショックで死亡 車の中で見つかった親子の死因判明 車内から刃物と遺書見つかり、無理心中か 行方不明届出されていた親子2人を警察官が発見 後部座席に座り、服には血が

父子の死因判明、車で無理心中か=飯能市

 埼玉県飯能市の林道脇で先月31日、止めてあった車内から父子が遺体で発見された事件で、司法解剖の結果、父親の死因は出血性ショックによる失血死、子どもは首を絞められたことによる窒息死だったことが2日までに分かった。車内から刃物と遺書のようなものも見つかっていた。

 事件は5月31日、県外の警察から行方不明者が飯能署管内にいる可能性があると連絡を受けた署員らが捜索したところ、同日夕、飯能市高山の林道脇の空き地に駐車していた乗用車内から都内に住む会社員男性(60)と息子の男児(4)が遺体で発見された。着衣に乱れはなく、車のドアは施錠されており、同署は無理心中の可能性が高いとみて捜査している。    ■県外の警察署から要請、父子を探していた警察官が遺体発見(以下、初報記事)    5月31日午後5時25分ごろ、埼玉県飯能市高山の林道脇の空き地に駐車していた乗用車内で、男性と男児が死亡しているのを捜索していた飯能署員が発見した。死亡していたのは、東京都杉並区の男性会社員(60)と未就学の男児(4)の親子と確認された。2人の衣服などに血痕が付着し、男性には外傷があったことから、同署は死因などを調べている。

 署によると、県外の警察署から同日、行方不明届の出ている者が署管内にいる可能性があると捜索要請を受けて発見した。遺族が身元を確認した。2人とも車の後部座席に座った状態で発見され、衣服の乱れはなかった。車内から刃物が見つかり、車の鍵は施錠されていたという。

 現場は同市高山の高山不動尊から北に約1キロの山の中。

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