福島U連勝ストップ 攻撃起点作れず、讃岐に敗れる

【福島―讃岐】後半、シュートを放つ福島のFW長野=とうほう・みんなのスタジアム

 サッカーJ3第15節-。福島ユナイテッドFCは2日、ホームのとうほう・みんなのスタジアムでカマタマーレ讃岐と対戦し、0―1で敗れて連勝は4でストップした。通算成績は6勝2分7敗で順位は9位。福島は次戦の9日、ホームのあいづ陸上競技場(会津若松市)でヴァンラーレ八戸と対戦する。午後2時開始予定。

 【評】福島はマンツーマンで圧力を掛けてくる讃岐の守備に屈した。後方からパスをつないで攻撃を組み立てようとしたが、思うように好機をつくれなかった。後半に攻め込まれる時間が続くと、同30分にCKの流れから頭で押し込まれ先制を許した。福島はシュート6本に終わり、最後まで流れを引き寄せられなかった。(熊田紗妃)

 指揮官「ここからまた成長を」

 雨が降りしきるピッチで、福島の選手たちは肩を落とした。下位の讃岐を相手に無得点で敗戦。シュート数は讃岐の16本に対して福島は6本に終わり、4連勝中の勢いが影を潜める内容となった。途中出場のFW長野星輝は「チャンスをもっと多くつくりたかった」と下を向いた。

 クラブ初のリーグ戦5連勝を狙ったが、讃岐の堅守を打ち破れなかった。相手からの激しい守備を受け「はめられる形が多くなった」と、攻撃の起点を担うMF大関友翔は振り返る。こぼれ球も拾えず、福島のペースで攻撃できなかった。

 後半には絶好機があったが、生かせなかった。0―0の後半24分、ゴール前に抜け出した長野が狙いを定めて右足を振り抜いたが、ボールはクロスバーに当たって跳ね返り、サポーターのため息がスタジアム全体を包んだ。その後、同30分にセットプレーから先制点を許した。

 連勝は途切れたが、シーズン序盤に7戦連続勝利なしを経験した指揮官は、選手たちの背中を押すように前向きな言葉を繰り返した。「勝てない時期も負けから学んで成長した。ここからまた成長して勝ち続けたい」(熊田紗妃)

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