西区老松町 住宅街で8棟が焼ける火災 町内会館を避難所に けが人なし 横浜市中区・横浜市西区・横浜市南区

老松町の火災現場

西区老松町で5月28日、住宅8棟が焼ける火災が発生した。

近隣住民から「住宅から火が出ている」と通報があったのは午後10時30分ごろ。消防や警察が駆け付け消火活動を行い、翌午前4時30分ごろに完全鎮火した。この火事によるけが人はいなかった。火災発生時前後には24・9mの最大瞬間風速が観測されていた。

火災の発生を知った老松町内会の相馬亮子会長(72)は、「住民の方が避難する場所を作らなければ」と町内会館を開放した。また、近隣の町内会館や老松中学校でも火災現場付近の住民を一時の避難場所として受け入れた。

火災発生時に避難所を開設する規定やマニュアルはなく、地域住民の「共助」の精神による行動だった。相馬会長は「けが人が出なくて本当に良かった。避難の指示にすぐに動いてくれた住民の方に感謝です」と話していた。

西消防署は「たばこやコンロの火の取り扱い、出火原因の多いコンセントや電気関係の周りの掃除など、各家庭で火災予防に取り組んでほしい」と注意を呼びかける。

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