水しぶき浴びながら力漕 長崎・柿泊で「足洗いペーロン祭り」

水しぶきを上げ力漕する選手=長崎市、柿泊港

 長崎市柿泊町の伝統行事「足洗いペーロン祭り」(同町自治会、同町ペーロン保存会主催、長崎新聞社など後援)が2日、柿泊港であり、地域や子どもたちのチームが熱戦を繰り広げた。
 大会名は、田植えが終わって一段落した時期に、泥で汚れた足を洗ってペーロンに取り組むことにちなんでいる。今年で51回目。約120人が参加した。
 町内地区別などで分かれた3チームで競う組対抗戦のほか、子どもたちが参加するレースを実施。岸壁に詰めかけた観客から声援が送られる中、選手らは水しぶきを浴びながら懸命にかいを振り上げ力漕(りきそう)した。
 組対抗戦では横枕、中浜、多以良地区で構成する赤組が優勝。同市立小江原中3年の髙峯海士郎さん(14)は「きつかったけど、チーム一体となって頑張った。今後もペーロンに乗っていきたい」と話した。
 2日は長崎市三重地区でも、新型コロナウイルス流行の影響で休止していたペーロン大会が5年ぶりに開催された。

© 株式会社長崎新聞社