子どもたちが医療の仕事を理解 福島医大の学生が体験イベント企画 災害派遣医療チームの救急車も展示

 福島医大の学生は2日、福島市のこむこむで医療体験イベント「FMU メディカルラボ2024」を初めて開いた。子どもたちに福島の医療に興味と関心を持ってもらい、医療人材の確保につなげるため、医学部、看護学部、保健科学部の学生でつくる広報サークル「PR―Lab」が企画した。

 会場には、手術で使われる電気メスで豚肉を切ったり、超音波エコーを使いゼリーに入っている果物を当てたりする体験ブースを設けた。子どもたちは医療器具に触れながら、医療の仕事に理解を深めた。福島医大が所有する心電図モニターなどを備える災害派遣医療チームの救急車(DMATカー)も展示した。

 医療体験イベントは8月にも郡山市で開催する予定。PR―Labは教員紹介や過疎地域の訪問診療などに関する動画を作成し、福島の医療などを発信しており、代表の大橋由生(ゆうき)さん(22)=医学部3年=は「福島で医療に携わる人材が出てくればうれしい」と話した。

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