旬の「きゅうり」スーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?

ポリポリとした食感がおいしいきゅうり。最近は、イボのない品種が主流になってきているのだそう。今回は、おいしいきゅうりの見分けかたを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。

きゅうりの旬は5月〜8月

きゅうりは1年中出回りますが、旬は5月〜8月にかけて。夏には家庭菜園で楽しむかたも多いですよね。サラダや酢のものなど、生で食べることが多い野菜ですが、サッと炒めて火を通すとまたちがった味わいが楽しめます。

以前は、痛いくらいのイボがあるものが鮮度のよいきゅうりの見分けかたとされていましたが、最近はイボのない品種が主流になってきたこともあり、イボで鮮度を見分けるのがむずかしくなってきました。そこで、イボ以外でおいしいきゅうりを見分けるポイントをご紹介します。

おいしいきゅうりの見分けかた

太さが均一

まずは形を見てみましょう。太さが均一なものは、成長が順調だったサイン。成長過程で土壌環境が悪かったり、悪天候や水分過不足などの影響を受けると、太いところと細いところができます。また、曲がっているものも成長過程で水分や肥料が不足していた可能性があるので、まっすぐ伸びているものがおすすめです。

ハリツヤがある

以前は、ブルームと呼ばれる粉がついている品種が主流でした。しかし、現在の主流は粉のない品種になったことで、表面のハリツヤが確認しやすくなりました。鮮度が落ちると、シワがよったり色がくすんできたりするため、ハリツヤで鮮度状態をチェックすることができます。

ヘタが新鮮

ヘタの状態でも鮮度を見分けることができます。ヘタの切り口が乾燥してしぼんでいるものは、収穫から時間が経っていることが考えられます。また、ヘタの周りは傷みやすい部分でもあるので、ヘタの状態を確認することは、傷みのチェックにもなりますよ。

旬のきゅうりをおいしく味わおう

きゅうりは、約95%が水分の野菜。また乾燥にもとても弱いため、収穫から時間が経つとどんどん水分が抜け、食感も風味も悪くなってしまいます。水分が多いことから、栄養がほとんどない野菜と言われてしまうこともありますが、そのようなことはなく、きゅうりにも他の野菜同様に栄養は豊富に含まれています。

例えば、ビタミンCやカリウムはトマトと同等。むしろ、カロリーはトマトよりも低いため、とてもヘルシーな野菜なのです。水分が豊富であることで、特有のみずみずしさや食感を楽しむことができますし、特に汗をかく時季には野菜からの水分摂取も有効です。

旬のおいしさを、存分に味わってくださいね。

■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。Instagramは「@kasumiii.mm」。

編集/サンキュ!編集部

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