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【見逃し配信】WTT最高峰の戦い「サウジスマッシュ」|https://youtu.be/0EGN5-uAcL0
5月11日放送の『卓球ジャパン!』は、サウジスマッシュ2024(5月1~11日/サウジアラビア ジッダ)の熱戦の中から女子シングルス準決勝の早田ひな対陳夢(中国)、男子ダブルス決勝の戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大学)対王楚欽/馬龍(中国)の2試合をピックアップし、生放送でDEEPに振り返った。
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2月の世界卓球では陳夢から初勝利をあげた早田。2連勝を目指しての再戦となったが、今回は東京五輪女王・陳夢に力の差を見せつけられる結果となった。
「世界卓球の時よりも一歩台に近いところでコース取りを予測しながら、高い打点で振り回している」とMC平野早矢香が陳夢のプレーを分析。前回は早田から攻める場面も多く見られたものの、今回は陳夢のピッチの早い両ハンドに阻まれ、強打の体勢を作らせてもらえない。
「(陳夢は)世界卓球の早田選手の粘りとかラリー戦で点を取られるボールが多かった中でそこに対しては意識をしていたと思う。派手にガッと決めたから点が取れるわけではないので、コンパクトにして台と近いところで連続的に準備している」(平野)
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今回、陳夢は出足から気合い十分だったがそれにも理由がある。中国国内のパリ五輪代表選考において「他国の選手に負けると減点」というルールが追加されたからだ。
陳夢と代表の座を争う王曼昱はバトラー(インド)に敗れ、今大会はまさかの2回戦敗退。絶対に負けるわけにはいかない陳夢は、日本の平野美宇、張本美和(ともに木下グループ)を連破して勝ち上がり、早田戦も今までにない気迫で臨んでいた。
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ゲームカウント0-3とあとがなくなった早田は、第4ゲームはさまざまなサーブを試して流れを変えようと試みる。その中でも効果を発揮したのはバックサーブで、試合の中盤にバックサーブからの展開で3本連取。
「フォアサーブのほうが回転の質とかは高いはずですが、先ほどのフォアサーブとは回転が全く変わっているので、陳夢選手レベルでもミスをすることがある」(平野)
結果的にはストレートでの敗北となったが、オリンピック前に収穫のある試合ができたことは大きいだろう。パリまで残り2か月、早田のさらなる成長に期待したい。
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そしてもう1試合は、破竹の勢いで勝ち星を重ねたパリ五輪代表ペアの戸上・篠塚。
「戸上選手は鋭い両ハンドがあり、篠塚選手はオールラウンダーでパートナーに合わせるプレーができる選手なので、この2人のペアは合うんじゃないかとずっと思っていた」と平野も太鼓判を押すペアリングで、今大会は強豪の韓国ペア、フランスペアを倒して決勝進出を果たしている。
そんな2人が決勝で中国ペアに挑んだがやはりその壁は厚かった。
「しっかり中国ペア強力ですね!」と圧倒的なプレーにはMC武井壮も驚愕。日本ペアも要所でアグレッシブなプレーを見せたが、ドライブの威力、台上プレーの質の高さで中国が上回り、悔しいストレート負けとなった。
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「対ヨーロッパを考えても、対中国考えてもパワー的なところでやはり下げられるのは難しいので、できるだけ前陣でプレーしたい」と平野は分析。
さらに「どんなパターンが必要か、どれくらいサーブ・レシーブの質を上げなければいけないか、どういうパターンが1番重要なところで使えるか、そういうことが今回はすごく感じることできたと思う」と語った。
中国ペアには完敗だったが、ハイレベルな今大会で準優勝は堂々たる結果。コンビとしては、まだまだ発展途上の2人。プレーの質をあげつつ、前陣でのコンビネーションプレーに磨きをかければ、パリ五輪ではもっと大暴れしてくれるはずだ。