アルカラスが3年連続の8強。準々決勝で過去負けなしのチチパスと対戦「戦術的に何をすべきかわかっている」[全仏オープン]

アルカラス、チチパス戦へ「自分が何をすべきかわかっている」

現地6月2日、「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス4回戦で第21シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同21位)を6-3、6-3、6-1で下して、3年連続で8強入り。「戦術的にも良い試合だった」と振り返った。

大会直前には右腕前腕の怪我もありながら、今大会では2回戦で1セットを落としたものの、順調に勝利を重ねて4回戦に進出。4月のATPマスターズ1000マドリードで準優勝している第21シードのオジェ・アリアシムとの試合を迎えた。

第1ゲームをキープできずに出鼻をくじかれたアルカラスだが、すぐさまブレークバック。互いにドロップショットを生かしながら、ボールを強打し攻撃していく。最初の互いのサービスゲームでブレークがあった以降、膠着した試合展開だったが、第8ゲームでアルカラスが攻守の切り替えを早く0-40のチャンスを握ると、これを生かしきって5-3に。そのまま6-3で第1セットを先取した。

続く第2セットも積極的にネットに出るなどのプレッシャーをかけて、ピンチを守り切ったアルカラスが2度のブレークに成功し6-3。第3セットも一気に5-0とし、ストレート勝ちを収めた。

試合後、「ローラン・ギャロスの準々決勝に戻ってくることができて本当にうれしいよ。この大会は僕にとって特別な大会だから、いつも上位に行きたいと思っている。よく動けていたし、戦術的にも良い試合だった」と振り返ったアルカラス。準々決勝では、昨年大会と同じく準々決勝で第9シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同9位)と対戦する。

初対戦の2021年全米オープンから5戦全勝としている相手だが、アルカラスはオンコートインタビューで「最近、ステファノスの試合をたくさん見てきた。素晴らしいテニスをしているよね。彼に対するカギは僕にあると思う」とコメント。

会見でその意味を問われると、「これまでの試合はすべて僕が勝っているけど、50%(の力)でプレーしてはいけない。ステファノスが素晴らしいプレーをしていることは知っているけど、戦術的には自分が何をすべきかわかっている」と、あくまでも自分の力を出し切ることこそが勝利への最善の近道だとした。

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