日銀の国債買い入れ、5月は5兆6662億円 4月を1784億円下回る

Takahiko Wada

[東京 3日 ロイター] - 日銀は3日、日銀当座預金の増減要因と金融調節の5月の実績を発表した。国債買い入れは4兆5290億円だった。この数値は決済日ベースで集計しているため、5月31日に実施した合計1兆1372億円の国債買い入れは含まれていない。31日実施分を含めると、日銀は5月に5兆6662億円の買い入れを実施していたことになる。

日銀は3月の金融政策決定会合で、国債買い入れについて「これまでとおおむね同程度の金額」で継続することを決定。4月会合でもこの方針を維持した。日銀は月間6兆円のペースで買い入れを続け、4月の買い入れ額は5兆8446億円だった。5月分は4月分を1784億円下回った。

日銀は5月13日に5―10年の買い入れ額を従来の4750億円から4250億円に減額。3月の決定会合以降、全年限を通じて初の減額となったが、国債買い入れの減額を巡る不透明感を高め、10年金利の上昇基調の一因となった。

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