ゴルフの笹生、全米女子オープンで優勝 3年ぶり2度目

ゴルフの全米女子オープンは2日、ペンシルヴェニア州のランカスター・カントリー・クラブで最終ラウンドがあり、笹生優花(22)が3打差の5位から逆転して優勝した。3年ぶり2度目の優勝で、同大会で2勝を挙げた選手の最年少記録を樹立した。日本勢の海外メジャー大会2勝は初めて。2位には渋野日向子が入った。

最終ラウンドは、ミンジー・リー(オーストラリア)、アンドレア・リー(アメリカ)、ウィチャニー・ミーチャイ(タイ)の3人が首位で並んで始まった。

笹生は2番でバーディーを奪ったが、6番で4パットのダブルボギーをたたき、前半はスコアを落とした。

しかし後半に入ると、12番からの5ホールで4バーディーを奪取。最終日を2アンダーの68で回り、通算4アンダーとして、2位の渋野に3打差をつけて優勝した。

笹生は母がフィリピン人、父が日本人で、以前はフィリピンと日本の両方の国籍をもっていた。しかし、22歳になる前にどちらかの国籍を選択しなくてはならず、日本国籍を選んだ。

まだ10代だった2021年の全米女子オープンで優勝した時には、フィリピンの選手として出場。フィリピン国籍の選手として初めてメジャー大会で優勝した。選手としての国籍はその翌年、日本に変更した。

この日、トップでスタートした集団は、ミンジー・リーが8オーバーの78、ミーチャイは77と苦しんだ。アンドレア・リーも75と苦戦したが、66でフィニッシュしたアリー・ユーイング(アメリカ)とともに3位に入った。

全米女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアーの出場選手で、最初の2勝がともにメジャーのタイトルだったのは、パク・セリ、チョン・インジの両選手(ともに韓国)に次いで、笹生が3人目。

(英語記事 Saso storms home to win second US Women's Open title

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