上海市で中日スマートモビリティー・新エネ車フォーラム

上海市で中日スマートモビリティー・新エネ車フォーラム

5月29日、小馬智行(ポニー・エーアイ)、深圳安途智行科技(AutoX)、百度(バイドゥ)などの新エネルギー自動運転車に試乗する来賓。(上海=新華社配信)

 【新華社上海6月3日】中国上海市浦東新区でこのほど、「中日スマートモビリティー・新エネルギー車フォーラム」(上海市人民対外友好協会、浦東新区人民政府、在上海日本総領事館共催)が開かれた。両国の企業や業界団体の代表者、専門家、学者ら約120人が今後の産業発展について意見を交わした。

 上海市人民対外友好協会の陳靖(ちん・せい)会長は、中日の企業がそれぞれの長所を発揮し、分業と協力を深化させ、資本や技術、管理、人材などより広い分野で交流と協力を推進することを望むとし、中国市場のチャンスを共有し、両国の経済貿易協力の質向上とレベルアップを促進することに期待を示した。

上海市で中日スマートモビリティー・新エネ車フォーラム

5月29日、浙江吉利控股集団と百度(バイドゥ)の共同スマートカーブランド「極越(JIYUE)」や、スマートフォン大手でEV分野への進出を果たした小米(シャオミ)のスマートカーを見学する来賓。(上海=新華社配信)

 浦東新区の呉金城(ご・きんじょう)区長は、同区は日本との経済交流が緊密だとし、日本の自動車産業は発展の分野が広く、学ぶべきところが多いと指摘。同区は「未来のクルマ」の発展に向け、ハイレベルな自動運転先導エリアの建設に注力し、自動運転テスト道路の区全域への拡大を加速するとした。

 日本自動車工業会北京事務所の上野貴志所長は、安全第一の確保を前提に自動運転をさらに普及させるためには、「クルマ」の技術を中心としたこれまでの取り組みを継続するだけでなく、「人」と「交通環境」とも連動する「三位一体」の取り組みを重視するべきだとの考えを示した。

 続いて行われた討論会では、両国の企業5社の代表が自動運転における技術開発とイノベーション、試験・実証と商業化応用、自動車データのセキュリティー管理、関連規格と国際協調などについて深く議論を交わした。(記者/楊愷)

© 新華社