夏の水の与え方は?猫にスポドリはNG?猫の水分補給に関するFAQ

暑くなる季節に向けて、愛猫にはしっかり水分補給をさせてあげたいですよね。そこで今回は、夏に向けて猫の水分補給に関する疑問を解決!水分をとらせる工夫や与えていい水・悪い水、脱水症状になったときの対処法などについて、獣医師の小林清佳先生にお話を伺いました。

Q:暑い日は猫の飲み水を冷やすべき?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A:水温は愛猫の好みに合わせましょう

飲み水の温度は季節を問わず、愛猫が好むものを用意しましょう。温度よりも、水飲み場の数を増やすのがおすすめ。猫がよくいる場所に水飲み場を数か所つくり、新鮮な水を用意してあげましょう。

Q:猫にスポーツドリンクは与えてもいいの?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A:猫に人用のスポーツドリンクはNGです

人用のスポーツドリンクは塩分や糖分が多いため、猫に与えるのはNGですが、猫用の経口補水液なら与えてもOKです。猫用の経口補水液は猫の体内に吸収されやすく、効率的に水分補給ができます。

Q:衛生面を考えると、ボウルに汲みおきよりも循環型自動給水器にすべき?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A:きちんと洗浄していれば、汲みおき/循環型どちらでもOK

正しく洗浄を行っていれば、水をボウルに汲みおきしても、循環型自動給水器を使用しても、どちらでも問題はありません。ただし、汲みおきの場合は猫が口を付けたものは1日以上放置せず、毎回食器用洗剤で洗うようにしましょう。また、循環型の場合はフィルターなどの清掃が必要です。汲みおきでも循環型でも手間はかかりますので、愛猫の好みや飼い主さんの生活リズムに合うものを選ぶとよいでしょう。

Q:猫の脱水症状とは?応急処置はどうすればいい?

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

A:食欲減退、便秘などが見られます。熱中症の疑いがある場合は、すぐに動物病院へ

猫の背中あたりの皮膚を軽くつまみ、皮膚が元に戻るまでに時間がかかる場合は脱水している可能性があります。また、便秘も脱水症状のひとつです。この場合は、ウエットフードなどで水分をとらせるとよいでしょう。
呼吸が荒い、よだれが出ている、ぐったりしている(元気がない)、よろよろしているなどの症状が見られる場合は、熱中症による急性の脱水症状を起こしている可能性があります。ガーゼで包んだ保冷剤を猫の両脇に当て、すぐに動物病院へ行ってください。

近年の温暖化の影響もあり、夏は猫の体に負担がかかります。愛猫が脱水症状を起こさないよう、気を付けてあげましょう。

お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2023年7月号『これで暑さ対策は万全 先生教えて! 猫の夏暮らし相談16』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

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