愛媛県内最大の労働組合組織・連合愛媛は3日、2024年春闘の妥結状況の最終まとめを公表した。賃上げ率は5.50％で前年の4.83％を0.67ポイント上回り、比較ができる過去20年では2年連続で最高を更新した。
計64労組（1万6437人）への平均賃上げ方式による回答を集計した。賃上げの平均月額は2362円増の1万6413円で、連合愛媛として掲げた統一要求額1万6千円以上を達成した。
最近20年間の賃上げ率は、1％台後半～2％台前半で推移していた。23年は物価高の本格化も受け、一気に4.83％まで上昇。今年は、大手企業が前年を上回る水準で妥結した流れが中小企業にも引き続き波及した。加えて、人手不足対策による初任給など採用時の賃金引き上げの傾向も影響していると分析した。
