杉咲花『アンメット』終盤にきて異例のファン増加 若葉竜也だけじゃない岡山天音・千葉雄大ら充実サブ陣で続編・SPドラマ確実か

杉咲花(C)ピンズバNEWS

杉咲花(26)主演の月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ制作・フジテレビ系/毎週よる10時)の第8話が、6月3日に放送される。初回から視聴者の評価が高い本作だが、物語の終盤にきて、さらに支持を広げている。

このドラマは、『モーニング』(講談社)で連載中の同名コミックが原作で、記憶障害の主人公・川内ミヤビ(杉咲)が、脳外科医として再生していくヒューマン医療ドラマ。5月27日放送の第7話は、平均世帯視聴率が6.0%(すべてビデオリサーチ/関東地区)と、同日放送の月9ドラマ『366日』(同局系)の5.7%を抜き、配信サービス・TVerのお気に入り登録も数字を伸ばしている。

第7話は、ミヤビは抗てんかん薬を増やしたことで、断片的ではあるものの、前日のことを覚えていられるようになった。ミヤビと医局のメンバーは喜ぶが、唯一、三瓶(若葉竜也/34)だけは、記憶障害の改善の仕方に違和感を覚え、表情が晴れない。そんな中、ミヤビたちの行きつけの居酒屋の店主・高美武志(小市慢太郎/55)の脳に髄膜腫(ずいまくしゅ)が見つかる。

その後、ミヤビは前日の記憶こそ残っているものの、その内容に食い違いが起こっていることに気づく。三瓶は、脳の中で記憶がすり替わる、記憶錯誤が起きている可能性があるが、残念ながら治療法は解明されていないと指摘する。そして、ミヤビの記憶錯誤のことは、関東医科大学病院の脳外科医・綾野(岡山天音/29)の耳にも入って……という展開。

今回のX(旧ツイッター)上の反響は、《若葉竜也の演技もだけど、岡山天音のセリフがないのに表情だけで気持ちが伝わってくる演技がうますぎる》《気さくなムードメーカーで、時に親身になって相談に乗ったり一緒に悩んだりする役させたら、千葉雄大はハマるね》など、杉咲と若葉だけでなく、岡山や救急部長・星前を演じる千葉雄大(35)への称賛の声も多かった。

■『PICU』に続けるか

「メインキャラの2人が注目されていますが、サブキャラの俳優陣も素晴らしい演技を見せています。脚本・演出がよくできているうえに、キャストもまったくスキがない。すべての面で質が高いので、視聴者の途中離脱がないどころか、終盤で上げ止まりがちな、TVerのお気に入り登録の数もじわじわ増やしています。異例のヒット作になりそうです」(ドラマライター/ヤマカワ)

キャストそれぞれだけでなく、ドラマ全体にしっかりファンが付いているのなら、スペシャルドラマも実現するかもしれない。同じフジテレビ系のドラマでは、22年10月期放送の『PICU 小児集中治療室』が、今年4月にスペシャルドラマが放送され、平均世帯視聴率6.4%と人気に。TVerのお気に入り登録の数も、放送直後に急増していたという。

「ドラマでは今後、ミヤビの主治医の脳外科教授・大迫(井浦新/49)と三瓶の過去の確執、ミヤビの記憶障害を引き起こした事故の秘密が明かされるなど、原作コミックの13巻あたりまで描かれそうです。また、原作の連載は現在も続いているので、本作にここまで支持があれば、来年あたり、14巻以降のエピソードでスペシャルドラマが作られる可能性は高いです」(前同)

同枠の前期ドラマ『春になったら』は全10話で終わっており、本作も同様なら残りはわずか3話となる。このキャストと脚本・演出なら、最後まで楽しませてくれそうだ。

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