「国が赤字ローカル線をどうするか、方針出すべき」JR四国で最も採算が悪い予土線 遠足などへの運賃助成の拡大

愛媛と高知を結ぶJR予土線の利用促進に取り組む協議会の総会が、3日、愛媛県松野町で開かれ、全線開通50周年にあわせたシンポジウムの開催など今年度の事業計画を承認しました。

総会には、予土線沿線の愛媛と高知の自治体トップなど20人が参加し、協議会の会長を務める松野町の坂本浩町長が、赤字路線のあり方について国が方針を示すべきと訴えました。

(協議会の会長を務める坂本浩松野町長)
「果たして、事業者と地元の自治体だけで前向きな議論ができるのかということは、私は疑問。国がはっきりと全国の赤字ローカル線をどうするか、方針を出すべき」

愛媛県宇和島市と高知県四万十町を結ぶ予土線は、JR四国の路線の中で最も採算が悪く存続が危ぶまれていて、沿線が一体となって利用促進に取り組もうと、去年10月、愛媛と高知の対策協議会が統合されました。

3日の総会では、予土線が全線開通50周年を迎えたのにあわせたシンポジウムの開催や、企画列車の運行、それに高校生によるPR活動など今年度の事業計画を承認しました。

また、これまで愛媛側で行われていた、幼稚園や小中学校の遠足などへの運賃の助成を高知側へも拡大することも決めました。

© 株式会社あいテレビ