安中・岩井市長 クマ被害対策強化を群馬県に緊急要望

野生のクマが安中市の住宅に侵入し、この家に住む夫婦が重傷を負った被害を受け、安中市の岩井市長は、群馬県の山本知事に被害を防ぐ対策を強化するよう緊急要望書を提出しました。

3日、岩井市長が県庁を訪れ、山本知事に要望書を手渡しました。

安中市松井田町では、先月31日未明、住宅にクマ1頭が侵入しこの家に住む70代の夫婦が相次いで襲われ、いずれも重傷を負う被害がありました。

要望書は、クマを引き寄せるとされるミツバチの飼育の届け出徹底や、移動のルートになることを防ぐため河川に生える木々の管理、それに「殺すな」などとする狩猟者への過度なクレーム対応などが柱です。

岩井市長は、「利根沼田など他の地域でも起こりうる事で、県全体での対応をお願いしたい」と述べました。

これに対し山本知事も「今回の事態を重く受け止めている。どのような対応が出来るか検討したい。」と答えました。

今回の被害も含めクマの出没増加を受け、県では、人とクマの生活圏を分ける「ゾーニング」の導入に向けた調査を行うことをすでに決めています。

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