和大附属小で6年生が「税と選挙を学ぶ」特別授業

小学6年生が、税と選挙の関わりを学ぶ特別授業が、きょう(3日)和歌山市吹上の和歌山大学教育学部附属小学校で開かれました。

模擬投票のもよう(6月3日・和大教育学部附属小学校)

これは、和歌山税務署と和歌山県選挙管理委員会が共同で開催したもので、和大附属小学校の6年生およそ70人が受講しました。

税金について説明する和歌山税務署の職員

はじめに、和歌山税務署の職員が、税金が公共施設の維持や、医療・教育などに役立てられていることを紹介し、税金の使い道を決める国会議員や都道府県知事、地方議員の選挙と密接に関係していることを説明しました。

和歌山県選管による選挙制度の説明

続いて、県・選挙管理委員会の職員が、選挙制度の概要や若者の投票率の低迷など、選挙で投票することの重要性を説明しました。

集計機で票数を確認する児童ら

このあと、模擬投票が行われ、教諭3人が選挙の立候補者に扮し、有権者役の児童らに選挙演説を行いました。児童らは本物と同じ材質の投票用紙に候補者名を記入し、和歌山市選挙管理委員会が用意した本物の選挙で使われるものと同じジュラルミン製の投票箱に一票を投じ、実際の開票作業で使われる投票用紙の集計機を使って開票作業が行われました。

投票箱に一票を投じる児童ら

参加した児童は「自分の未来の希望になるから、選挙は身近で大切だと思います。高齢化が大変なので、若い人を増やすことに税金を役立てて欲しい」と話していました。

和歌山県選挙管理委員会事務局・副主査の森一聖()(もり・いっせい)さんと和歌山税務署・税務広報広報官の岡崎香奈()(おかざき・かな)さんは「税金の使い道と、その使い道を決める政治家を決める選挙の仕組みを、子どものうちから知ってもらうことで、若者の投票率の向上につなげたい」と意義を語り、今後も県内でこのような啓発活動に力を入れる考えを示しました。

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