高齢ドライバーによる交通事故を減らそうと、老人クラブが主催する交通安全教室が開かれました。高齢者が実際に運転する技能講習も実施しました。
廿日市自動車学校(広島・廿日市市)で行われた交通安全教室は廿日市市老人クラブ連合会が主催したもので、高齢者36人が参加しました。
参加者はそれぞれグループごとに自動車学校のコースを実際に運転する技能講習を受けました。
指導教官
「課題としては段差の乗り上げ・スラローム・車幅感覚というのをやってもらいます」
高齢ドライバーによる事故で、目立つのはアクセルとブレーキの踏み間違え…。講習ではあえて段差に乗り上げてブレーキで危険を回避する訓練も行われました。
教官を隣りに乗せた参加者は、緊張しながらも安全運転に集中していました。
参加者
「バックね、バックは一番前(のシフトレバー)ね」(パーキングにシフトチェンジ)
参加者
「見えにくい」
指導教官
「もうちょっと戻しましょうか、一回、前に出て、ちょっともう一回、前に行きましょう」
いくつか小さなミスはあったものの、参加者は課題をうまくクリアしていました。
参加者
― 車はふだん運転している?
「してないです。もう車がないですし」
― それでも免許更新する?
「(運転免許が)なかったら不便です、やっぱり車は利用しないと、買い物ものなんかも。だけど長距離は運転したくない」
参加者
「自分自身が気をつければ事故につながらない。日々、きょうから気をつけたいと思います。新たに」
廿日市市警察署 藪建彦 交通課長
「こういう機会を利用してそれぞれ高齢者の方の判断能力運動能力を分かってもらえれば」
広島県内で免許を保有する高齢者はおよそ48万人。県警は安全運転サポート車の購入や、体力の低下などで運転に自信がなくなれば免許証の返納を検討するよう呼びかけています。