中国、ペルシャ湾3島巡る姿勢に変更なしと強調 イランの抗議受け

[北京 3日 ロイター] - 中国外務省の毛寧報道官は3日、イランとアラブ首長国連邦(UAE)が領有権を争うペルシャ湾の3島に関する姿勢に変わりはないと強調した。

先週の中国・UAE共同声明では、大トンブ、小トンブ、アブムサの3島問題について「平和的解決」を目指すUAEの努力を中国が支持すると明記された。

これに対し、3島を1971年以来実効支配するイランの外務省は2日、UAEの「根拠のない主張」に対する中国の「度重なる支持」に抗議するため、駐イラン中国大使を呼び出した。その上で「イランと中国の戦略的協力を考慮すれば、中国政府がこの件に関する姿勢を改めることが期待される」としていた。

毛報道官は定例記者会見で、イランとUAEには対話と協議を通じて意見の相違を解決するよう繰り返し呼びかけており、この問題に関する中国の姿勢は「一貫している」と説明。一方で、中国とイランは強固な関係にあり、中国は両国の戦略的パートナーシップの発展を非常に重視していると付け加えた。

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