横須賀美術館、来場者200万人を突破 「思い出」募集し図録をプレゼント

横須賀美術館で開催された展示の図録(同館提供)

 横須賀美術館(神奈川県横須賀市鴨居)の累計観覧者数が今年5月に200万人を突破した。これを記念して来場者やファンから「横須賀美術館の思い出」を募集し、抽選で200人に過去の企画展などの図録1冊をプレゼントする。

 同館は2007年4月に開館し、16年に100万人を達成。開館20年を待たずに200万人に達するのは政令指定都市を除く県内公立美術館では初という。

 新旧の美術展示に加え特別展を開くなど世代に関わらず集客を伸ばしてきた。3月からの「鈴木敏夫とジブリ展」(6月18日まで)は既に10万人を超え、同館の企画展で最多の観覧者数を更新している。建物を設計した建築家の山本理顕さん(78)=横浜市=が、建築界のノーベル賞、米プリツカー賞を受賞したことも追い風となっている。

 応募のあった思い出は、館内などで紹介する。当選者は絶版となった『開館記念≪生きる≫展』(07年)の図録をはじめ、対象約100種の中から1冊選べる。同館担当者は「節目に思い出をつづってもらい横須賀美術館が生活の一部になってくれればうれしい」と話している。

 募集期間は10日~7月31日。応募は申し込みフォームまたは同館設置の申込用紙から。問い合わせは、同館電話046(845)1212。(矢部 真太)

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