武田薬品、スイスで最大120人の人員削減

武田薬品グループは70カ国以上で5万人以上を雇用している (KEYSTONE/DPA/Silas Stein)

日本製薬大手の武田薬品工業が、チューリヒ州オプフィコン工場で最大120人の人員削減を行うと発表した。現在、従業員代表との協議を進めている。

組織を簡素化する取り組みの一環として行われる。武田薬品の広報担当者は31日、ドイツ語圏日刊紙NZZが報じた内容を認め、オプフィコン工場の従業員約1200人にはすでに連絡済みだと話した。現在、従業員代表との協議を進めている。最終決定は6月後半の予定。

同社によると、同じくオプフィコンを拠点とするスイスの販売組織とヌーシャテルの生産拠点は今回の人員削減の影響を受けない。

武田薬品は5月9日の決算説明会で事業構造再編に1400億円を投じる計画を発表した。人員削減や調達コストの削減、デジタル化、人工知能の活用などで生産性を改善し、コア営業利益率を引き上げたい考え。

英語からの翻訳:大野瑠衣子

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