加納陸「自分が倒す」8年ぶりに世界挑戦 米・オラスクアガと「打撃戦になる」 7月WBOフライ級王座決定戦

7月に8年ぶりの世界戦に臨む加納陸=三田市の大成ジム

 7月20日に東京・両国国技館で世界ボクシング機構(WBO)フライ級王座決定戦に臨む同級1位の加納陸(大成)が3日、三田市内の所属ジムで会見し、同級2位アンソニー・オラスクアガ(米国)との対戦へ「間違いなく打撃戦になるが、自分が倒して勝つ」とKO勝利を描いた。

 26歳の加納は川西市出身のサウスポー。2016年には国内最年少世界王座獲得を懸けてミニマム級王座決定戦に臨んだが、高山勝成(当時仲里)に負傷判定で敗れた。以来2度目の世界戦に「本当に長かったが濃い8年間だった。何が何でも世界をとる」と積もり積もった執念を語った。

 オラスクアガについて「気持ちが強く、がんがん前に来る。出どころの分からないパンチは気を付けないといけない」と加納。相手優位との下馬評もあるが、ジムの丸元大成会長は「接戦に競り勝ちながら勝負度胸がついてきた」と8年間の成長に自信をのぞかせた。

 加納は5月末にスパーリングを開始。10日からは世界ランカーのフィリピン選手と実戦的な練習に入る。(初鹿野俊)

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