「白米千枚田」復興願い 冊子の売上金寄付 衣川地区振興会、石川県輪島市へ

「米づくり80・8たび」の売上金の寄付を決めた著者ら

 奥州市の衣川地区振興会(髙橋厚会長)は、昔の稲作の88工程をまとめた冊子「米づくり80・8(はちじゅう・や)たび」の売上金を、能登半島地震で被災した石川県輪島市に贈る。冊子の著者ら3人の意向で、同市の棚田「白米千枚田」の復興に役立てる。

 冊子は、いずれも奥州市衣川在住で、昔の農作業の様子や農村行事などを研究している男性(85)が、地元で博学で知られる住民(95)や旧衣川村長(88)の協力を得て、すべて手書きでまとめた。

 同振興会では印刷や製本などの経費を除いた売上金20万円を、白米千枚田の継承に取り組む輪島市の保存団体に贈る。

© 岩手日日新聞社