群馬県桐生市地域おこし協力隊の小野陽祐さん(38)が3日、同市新里町山上の休耕田1300平方メートルでヤギ2頭を放し飼いして、雑草が生い茂るのを抑制する試験を始めた=写真。環境整備に活用できるか、1カ月かけて成果を測る。
名前は「ジューシー」と「みどり」。いずれも1~2歳のメスという。5月から1年契約で、前橋市粕川町のもちづき山羊牧場に借りた。これまで小野さんの家でおからなどを餌に飼育してきた2頭を初めて休耕田に連れてきた。
休耕田は春先からあえて草刈りをせずに放置してきたため、スギナやクズなどが一面を埋め尽くしていた。2頭はイネ科のイタリアンライグラスが好みのようで、スギナにはほとんど興味を示さなかった。小野さんは「見ているだけで心が和む。子どもたちとヤギが触れ合う機会も設けたい」と話した。