伊、ウクライナに新たな防空システム供与へ=外相

[ローマ 3日 ロイター] - イタリアのタヤーニ外相は3日のラジオインタビューで、ウクライナ向けに防空システム「SAMP/T」の2セット目を送る方針を明らかにした。

「マンバ」とも呼ばれるSAMP/Tは、同時に10発の標的を撃ち落とすことができる欧州製で唯一の弾道ミサイル防衛システム。1セット目は昨年、イタリアとフランスが共同でウクライナに供与している。

ウクライナ側は、ロシアによる都市やエネルギー関連インフラへのミサイル攻撃が激化する中で、パートナー諸国に迎撃のための追加支援を要請していた。

こうした中でタヤーニ氏は、メディアの報道を認める形で、ウクライナの求めに応じてSAMP/Tを提供すると語った。

タヤーニ氏によると、SAMP/Tは現在準備中の第9次の包括的兵器支援に含まれる。これに先立ち事情に詳しい関係者はロイターに、イタリアは現在クウェートに配備されているSAMP/Tを近く本国に戻し、ウクライナに移送する公算が大きいとの見通しを示した。

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