バルーナーズ井上選手 医療的ケア児と交流 寄付金で購入のおもちゃ披露

井上諒汰選手(左)とおもちゃのバスケットボールで交流する子どもたち=佐賀市の「にこっと」

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)・佐賀バルーナーズの井上諒汰選手が5月30日、日常的に人工呼吸器やたんの吸引などが必要な医療的ケア児を支援する佐賀市のデイサービス「にこっと」を訪れた。3度目となる訪問に合わせ、井上選手が昨年12月に贈った寄付金で購入したおもちゃ16点がお披露目された。

 子どもたちは、寄付金で購入したおもちゃで井上選手とフリースローなどを楽しんだ。参加した木室めいちゃん(2)の母、さおりさん(33)は「気軽に外出するのが難しい時もあるので、とてもありがたい。なかなかできない体験なので本当にうれしい」と喜んだ。

 井上選手は「喜ぶところを直接見ることができてよかった。これからもお互いを応援し合える関係を続けたい」と話した。 

 施設を運営するドアーズの荒牧順子代表取締役は「選手との交流が、病気や障害のあるお子さんとバスケの架け橋になれば」と語った。(秋根紗香)

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