大野川水系でアユ漁解禁 太公望お待ちかね、豊後大野市などで友釣り満喫【大分県】

アユ釣りを楽しむ釣り人=豊後大野市千歳町前田

 【豊後大野】豊後大野、竹田、大分各市を流れる大野川水系で1日、アユ漁が解禁された。待ちわびた多くの愛好家が訪れ、銀りんを追った。漁期は10月末まで。

 豊後大野市三重と千歳両町をまたぐ原田橋周辺では早朝から10人以上が釣り糸を垂らした。糸の先に取り付けたおとりアユを泳がせ、自分の縄張りに入ってきた魚を攻撃する習性をいかして釣り上げる友釣りと呼ばれる漁法を満喫した。

 解禁日に毎年来ているという佐伯市長島町、会社員大賀健児さん(63)は「アユがいそうな岩の周りにおとりを泳がせている。人間とアユとの知恵比べが楽しい。30センチ超えの尺アユというロマンを目指し、期間中に何度も来ます」。

 大野川漁協は「解禁日直前に降った雨の影響で川が濁っていて釣果は少な目だったようだ。これから気温が高くなるにつれ、餌となるコケが育ち、アユも大きくなる。多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。

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