【米ビルボード・ソング・チャート】ポスト・マローン&モーガン・ウォレン3連覇、ザック・ブライアン初登場6位

ポスト・マローンの「アイ・ハッド・サム・ヘルプ feat. モーガン・ウォレン」が3週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

1位に初登場した2024年5月25日付から、先週(6月1日付)、今週(6月8日付)で3週目の首位を獲得した「アイ・ハッド・サム・ヘルプ」。同時に、カントリー・ソング・チャートでも3週目の首位を獲得して、今週もHot 100とカントリー・ソングの両チャートを制した。

Hot 100とカントリー・ソング・チャートで同時(同週)に1位を獲得したのは史上27曲目で、両チャートで初登場から3週間首位を獲得したのは、昨年の8月26日~9月2日付でオリヴァー・アンソニー・ミュージック「リッチ・メン・ノース・オブ・リッチモンド」が達成した2週を上回る最長記録となる。

「アイ・ハッド・サム・ヘルプ」は、今週の集計期間(2024年5月24日~5月30日)にエアプレイが5,240万回(24%増加)を記録して、先週に続きその週最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを獲得した。ストリーミングは前週から14%減少の4,740万回、セールスも25%減少の15,000に数字を落としたが、いずれも高水準を維持している。

デジタル・ソング・セールス・チャートでは先週の1位から2位に順位を下げて、ストリーミング・ソング・チャートでは2位をキープ。エアプレイ・チャートでは9位から5位に上昇して、登場4週目でTOP5入りを果たした。

登場4週目でTOP5入りしたのは、2023年1月~2月にマイリー・サイラスの「フラワーズ」が同4週で達成して以来の最短記録で、カントリー・エアプレイ・チャートでTOP5入りした曲がエアプレイ・チャート(総合)でも同時にTOP5入りした曲としては、今週「アイ・ハッド・サム・ヘルプ」が達成した4週が、両チャートの集計が始まった1990年以降の最短記録となる。

そのカントリー・エアプレイ・チャートでは先週の8位から4位、ポップ・エアプレイ・チャートでは15位から14位に上昇して、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでは13位から10位にTOP10入りしている。

ケンドリック・ラマーの「ノット・ライク・アス」は、3週連続で2位をキープ。ストリーミング・ソング・チャートでも今週5,190万回(13%減少)を記録して3週目の首位を獲得した。ジャンル別では、R&B/ヒップホップ・ソング・チャート、ラップ・ソング・チャートでそれぞれ4週目の首位を獲得している。

トミー・リッチマンの「ミリオン・ダラー・ベイビー」も3位をキープして、R&Bソング・チャートでは5週目の首位を獲得。シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」も先週に続き4位にランクインして、デジタル・ソング・セールス・チャートでは今週20,000を売り上げて2週目の首位を獲得した。

サブリナ・カーペンターの「エスプレッソ」は先週の6位から5位に上昇して、6位には5月24日にリリースされたザック・ブライアンの新曲「ピンク・スカイズ」がデビューした。

「ピンク・スカイズ」は、今年リリースを予定しているニュー・アルバム『ザ・グレート・アメリカン・バー・シーン』からのリード・シングルとされていて、初週ストリーミングが3,160万回、エアプレイが166,000回、セールスは10,000を記録した。

ザック・ブライアンTOP10入りは、2023年1月21日付で最高10位を記録した「サムシング・イン・ザ・オレンジ」、同年9月9日付で1位を獲得した「アイ・リメンバー・エヴリシング feat. ケイシー・マスグレイヴス」に続く3曲目のタイトルとなる。

ジャンル別では、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとロック・ソング・チャートでそれぞれ自身3曲目の1位を獲得し、カントリー・ソング・チャートでは3位にデビューして、通算10曲目のTOP10入りを果たした。なお、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとロック・ソング・チャートでは、「アイ・リメンバー・エヴリシング」が30週、「サムシング・イン・ザ・オレンジ」が20週それぞれ首位を獲得している。

タイトルに「ピンク(Pink)」が含まれる曲がTOP10入りしたのは、1988年に5位を記録した故ナタリー・コールの「ピンク・キャデラック」以来約36年ぶりで、その他にはドディー・スティーブンスの「ピンク・シューレーシス」(1959年 / 3位)、ジョン・メレンキャンプの「ピンク・ハウス」(1959年 / 8位)がある。

アーティスト名に「ピンク(Pink)」が含まれる曲としては、フリジド・ピンクの「朝日のあたる家」(1970年 / 7位)、ピンク・フロイドの「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」(1980年 / 1位)、ピンクパンサレス&アイス・スパイスの「ボーイズ・ア・ライアー Pt. 2」(2023年 / 3位)、それから通算15曲(うち4曲が1位)をランクインさせたP!nk(ピンク)がいる。

テディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は先週に続き7位をキープして、エアプレイ・チャートでは8週目の首位を獲得(6,930万回)。ホージアの「トゥー・スゥイート」は9位から8位、ベンソン・ブーンの「ビューティフル・シングス」は8位から9位に順位を入れ替えて、先週5位にデビューしたビリー・アイリッシュの「ランチ」は10位にランクダウンした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月7日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「アイ・ハッド・サム・ヘルプ」ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン
2位「ノット・ライク・アス」ケンドリック・ラマー
3位「ミリオン・ダラー・ベイビー」トミー・リッチマン
4位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
5位「エスプレッソ」サブリナ・カーペンター
6位「ピンク・スカイズ」ザック・ブライアン
7位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
8位「トゥー・スゥイート」ホージア
9位「ビューティフル・シングス」ベンソン・ブーン
10位「ランチ」ビリー・アイリッシュ

© 株式会社阪神コンテンツリンク