氷細工、プロに学ぶ 津の三重調理専門学校、のみで格闘

【会員(左から2人目)の指導を受けながら氷細工に挑戦する生徒=津市大谷町の三重調理専門学校で】

 【津】パーティー会場の演出などで飾る氷細工の特別実習が3日、三重県津市大谷町の三重調理専門学校であり、1年・2年両コースの1年生計33人がプロの指導で氷の彫刻に挑戦した。

 業界の専門職人から技術を学ぶ20年以上続く実習。市内の調理師有志で作る津氷彫会の藤岡茂郎さん(75)ら3人が指導した。

 生徒は7班に分かれて、設計図を見ながら30―70キロの四角い氷の塊にハープ、白鳥、タカなどの下絵をデッサン。のこぎりで切り目を入れたりのみで削ったり氷と格闘した。

 おそるおそる削る生徒に、藤岡会長らは大胆なのみさばきで指導。系列の大川幼稚園の園児らが見学に訪れ「頑張ってねー」と激励する場面もあり、1時間半ほどで完成した。

 岡山理紗那さん(18)は「四角い塊がこんなきれいな形になってびっくりした。やってみると全然違った。職人技を間近で見られて面白かった」と感想を話した。

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