タイトリストが今週新ドライバー「GT」の投入を示唆 気になる性能を最速チェック

R&AとUSGAの適合リストに掲載されたタイトリスト新作1Wとみられる画像(R&A/USGA)

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 事前情報(3日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇

タイトリストの公式X(旧Twitter)と公式Instagramは3日、最新モデルの「GT」シリーズドライバーを6日から行われる米国男子ツアー「ザ・メモリアルトーナメント」に投入するという内容を投稿した。同時に公開された動画では同社と用具使用契約を結ぶウィンダム・クラークやウィル・ザラトリス、マックス・ホマなどが新ドライバーをテストする様子が確認でき、今週行われる試合で契約プロが実戦投入する可能性がありそうだ。

ゴルフルールを統括するR&Aと全米ゴルフ協会(USGA)が発表した最新の適合ドライバーヘッドリストにも最新作3タイプのヘッド画像が確認できた。画像やリストに掲載されている情報から性能やヘッド特性を推察してみよう。

3種類ともソールの中央部分にはそれぞれタイプ名と思われる「GT2」「GT3」「GT4」という文字が刻まれている。同社は2018年の「TS」、20年の「TSi」、22年の「TSR」と“タイトリストスピード(TS)”を冠したシリーズが続いていた。しかし、今回は新たな別シリーズが誕生するようだ。

左から現行モデルの「TSR2」「TSR3」「TSR4」。シリーズ名だけでなくソールのデザインも変わったようだ

適合リストに記載されている内容をタイプ別に見てみると、「GT2」のソール後方にはウエイトが設置されているという表記が確認できた。そのため、ヘッド後方にウエイトを備えた現行モデル「TSR2 ドライバー」の重心設計が踏襲されていると想像できる。

「GT3」はソール前方に大きな縦長のウエイトが見受けられ、5つの小さな穴にそれぞれ「T2」「T1」「N」「H1」「H2」と刻まれている。「TSR3 ドライバー」のヘッド後方には5段階でフェードやドローなど弾道の調整ができる「SureFit CG トラック」が設置されていたが、新モデルにも配置や形状を変えて似たような機能を搭載しているようだ。

「GT4」では、ソールの前方と後方にウエイトが配置されていると適合リストに記載があり、いずれも「TSR4 ドライバー」のウエイトポジションに似ていることから、強弾道を生み出す低スピン仕様のモデルではないかと推測できる。

そのほか、適合リストの記載によれば、3モデル共通でクラウンに「GT」というアライメントマークが付いており、ネック部には脱着式の可変スリーブが採用されているという。公式発表は秋ごろに行われる見込みだ。

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン