食中毒…会社で従業員14人が嘔吐、配達された“おにぎり”食べていた 具材はサケ、ワカメ、ツナマヨ 黄色ブドウ球菌を検出、スーパーを処分 食べず持ち帰った従業員も…自宅で冷凍した“おにぎり”にも菌が

熊谷保健所=埼玉県熊谷市

 埼玉県は3日、深谷市内の事業所で5月26日に配達されたおにぎりを食べた従業員14人が嘔吐(おうと)や腹痛などの症状を訴え、うち3人の便から黄色ブドウ球菌を検出したと発表した。全員、快方に向かっているという。熊谷保健所はおにぎりを製造した食品館ハーズ(深谷市荒川)が食中毒を発生させたとして、同施設を5日まで3日間の営業停止処分とした。

 県食品安全課によると、具材はサケ、高菜、ワカメ、ツナマヨネーズで、同事業所の従業員49人が食べた。うち10~60代の男女14人に、26日午後2時ごろから症状が現れ始めた。

 一部の患者の便から黄色ブドウ球菌が検出されたほか、事業所の従業員が自宅で冷凍保管していたサケおにぎりからも黄色ブドウ球菌が検出されたことなどから、同施設が原因と断定した。

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