<コラム>『366日』和樹(綱啓永)の“あすなろ抱き”にキューン!せつなさが増大する装置としてのメガネ…和樹に、どうか、幸あれ!!

<コラム>月9ドラマ『366日』第9話

第1回・和樹(綱啓永)が、“メガネ”であることの重要性について考える(急に)

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まず、結論から言うと、“当て馬”に“メガネ”は卑怯よね!?(いきなり何から何までひどい言い方!)

いやいや、だけど、言い方ひどくない!?って、思ったかもしれない、僕世代(40代~50代)、“あすなろ世代”の、視聴者は、全員、間違いなく、120パー、思ったでしょ!?思わないはずが、ないでしょう!?

だって、“当て馬”に“メガネ”だけなら、いざ知らず、加えて、トドメに、バックハグまで、かましてしまう月9、つったら、もう、それは、当て馬→メガネ→取手くん→『あすなろ白書』(1993年の月9)なわけで、「オレじゃダメか?」の“あすなろ抱き”じゃあ、ありませんか!?ねぇ!??!(何言ってるかわからないみんなは“あすなろ抱き”で、今すぐ検索!!)

うんうん、でもでも、わかるわかる。わかりますよ??“メガネ”דバックハグ”なら、現時点で100%確定、なわけだけど、なぜ、この第9話の、現時点で、恋愛ドラマにおける、ヒロインの引き立て役に徹する、決して、ゼッタイ、結ばれない男=“当て馬” (自分で書いてても言い方ひどい)だって、今、言いきれる??って話でしょ!???

うんうん、わかる、わかる…わかりますよ!?だけど、そんな和樹を信じている、そこのあなた!!!いい加減に、目を覚まして!!!!(急に)

だって、本命・遥斗(眞栄田郷敦)は、高校時代は、体育会系の野球部で、対抗・和樹は文系の写真部だよ!?

で、本命・遥斗は、事故から復帰後、外食チェーン勤めの、新メニュー開発のアイデア出しに勤しんでいるクリエイティブワーカーなのに対し、対抗・和樹は、詳しくはわかんないんだけど、なんだかエリートっぽくて、公式プロフィルによると外資系コンサル勤務なんだよ!?

で、で、本命・遥斗は、あんな庶民的なアパートに住んでんのに、対抗・和樹は、夜景=庶民を見下ろす(言い方!)高層マンションなんだよ!?(遥斗は引っ越す前も河川敷的なのが目の前にある、庶民的マンションだったこともポイント高し!!)

で、で、で、トドメは、本命・遥斗は、庶民的アパートの、一口コンロ、なおかつ、電熱線コンロっぽいので自炊(しかも故障)なのに対し、対抗・和樹は、基本、家では酒しか飲まないし(知らんけど)、自炊はしない(おそらく)くせして、アイランドキッチン!!!なんだよ!?!?!

ねぇ、そんな和樹に、そんな和樹にさ、勝ち目なんて、あると、思う!?

野球部⇔写真部

クリエイティブ⇔外資系コンサル

庶民的アパート⇔高層マンション

電熱線コンロ(故障)⇔アイランドキッチン

っていう、この、作劇上における、圧倒的な差!!!この、差!!!(どの差!?)

ねぇ、そんな和樹に、勝ち目、あると、思う!?!?現実を見て!!!???(和樹推しの傷口えぐりすぎ!)

うん、とまあ、だいぶ、興奮して、何が言いたかったのか、だいぶ迷子になってきましたが、僕がここまで、本当に言いたかったのはただひとつ。

あのシーン、和樹が明日香(広瀬アリス)にバックハグしてしまった、あのシーンが、完全に『あすなろ白書』だったよね?っていう、懐古(悪く言えば、パクリ)ではなく、僕、あそこまで和樹にひどいこと言えるなんて、全然思い入れなくない?ってことでもなく、まったくもって、その逆!逆なんです!!!(ホントかよ)

あんなによくよく考えれば、“あすなろ”なのに、あんなによくよく考えれば、和樹に思い入れなかったはずなのに(ひどい)、そんなの飛び越えて、あの一瞬のシーンで、和樹にキューン♡ってなってしまう、こっち側の(どっち側だよ)、こっち側の単純さですよ!!!

もうさ、和樹ってさ、振り返ってみれば、高校時代はくせっ毛だったくせに、今はサラサラキューティクルヘアの大学デビューみがあって(別にいいだろ)、一人だけインテリぶりやがって(言い方!)、外資系コンサル風情も出してて(どんな!?)、高層マンションで庶民見下ろしてる感まであって(まだ言う)、それでいて別れたカノジョ・芽美(高田里穂)は美人だし(ひがみ)、って、僕、ちっとも和樹に感情移入してなかったわけ(知ってる)。

その証拠に、前回のコラムでも、本当は、男として、和樹の味方しようと思って、「明日香とカレー食ったことまで、報告する必要ある?!」って書き始めたのに、どんどん書き進めてくうちに、和樹がこぼした“カレーのシミ”が気になってしょうがなくなって、“カレーのシミ”!?!?キーーーーーー!!!!!って、結局は芽美に感情移入しまくってブチギレちゃうくらい(どころで芽美、どこ行った!?まだワンチャンある!?)、和樹のこと、ないがしろにしてたわけだけど(マジでひどい)。

なぜ、和樹は、大学デビューでサラサラキューティクルヘアを手に入れたはずなのに(勝手な想像)、コンタクトにはしなかったのか…。なぜ、和樹は、外資系コンサルに勤め、美人のカノジョもでき、庶民を見下ろす高層マンションで暮らし(しつこい)、使いもしないアイランドキッチンまで手に入れたのに、あの“メガネ”のままで、いたのか…。あの…“メガネ”の…ままで…いたのか…。

うおぉぉーーーーーーーおおおぉぉおおおおおおおおーーーーーー!!!!!(急な絶叫)

もう、それは、作劇上の、“当て馬”要員(要員言うな)、“当て馬”といえば、『あすなろ白書』でいうところの、取手くんであって、取手くんつったら、視聴者にキュンキュンだけさせるだけさせといて、そのキュン度が大きければ、大きいほど、最終的に、結ばれなかったときの、せつなさ、が増大する。そのための、装置。その、装置としての、“メガネ”!!!和樹の、“メガネ”!!!!

うおぉぉーーーーーーーおおおぉぉおおおおおおおおーーーーーー!!!!和樹に、どうか、幸あれ!!!

って、和樹に集中し過ぎるあまり、同じく“当て馬”の(“当て馬”言うな!)看護師・紗衣(夏子)側、ガン無視してしまった…。うん、だけど、紗衣、オレ、ホントのこと言うと、和樹より、紗衣を、誰よりも、応援してる!!!(どないやねん)

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