韓国、アフリカ諸国と初の首脳会議 鉱物や通商分野で協力強化

[コヤン(韓国) 4日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は4日、重要鉱物の安定供給を確保するためアフリカ諸国との連携を強化し、経済協力の促進に向けた交渉を加速させると表明した。

尹氏はアフリカ48カ国の指導者らと初となる首脳会議を主催。今後6年間でアフリカへの開発援助を100億ドルに増額すると発表した。

会議冒頭で「主要鉱物の安定供給やデジタル変革など将来の成長に直接関係する課題で持続可能な形で協力していく」と述べた。

アフリカ諸国における韓国企業の貿易・投資を促進するため、140億ドルの輸出金融を提供するとも表明した。

4日の会議には48カ国からの代表が参加。33人の国家元首が出席した。

韓国、アフリカ連合(AU)、AU加盟国が発表した共同宣言では、経済連携協定や貿易・投資促進枠組みに向けた協議を加速すると表明。

国際供給網が不安定であり、将来の産業では鉱物資源の安定供給への依存度が増すとした上で「韓国・アフリカ重要鉱物対話を立ち上げることで合意した」と発表した。

尹氏は、重要鉱物対話について「相互利益につながる協力を通じた安定した供給網の模範となり、世界の鉱物資源の持続可能な開発に寄与する」と述べた。

尹氏は25カ国の首脳らとも個別に会談。タンザニアやエチオピアなどへの融資で合意した。

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