買い物、通院、息抜きしたい時に… 中心街の預かり保育好評 こどもはっち(青森・八戸市)

両親が出かけている間、こどもはっちで平間代表と遊ぶ紬生ちゃん

 青森県八戸市三日町の子育て支援施設「こどもはっち」は5月から、乳幼児の預かり保育事業「こどもはっちでおるすばん」を始めた。保護者が中心街での買い物や通院、美容院などに行く際に利用でき、「短時間で用事を済ませたい時に助かる」と好評だ。ほっと一息つく時間が欲しい時にも利用できるとあって、担当者は「転勤族などで周囲に頼れる人がいない家庭に気軽に利用してもらいたい。中心街来訪者の増加にも貢献できれば」と話している。

 こどもはっちを運営するNPO法人はちのへ未来ネット(平間恵美代表理事)が事業主体。預かり対象は0歳~満3歳児で、火曜を除く平日午前9時半~午後4時、1人当たり最長3時間利用できる。1日の定員は2人で、料金は1時間300円。幼稚園や小学校の長期休み期間中は対応できない場合もあるという。

 5月下旬には、同市在住の夫婦が生後7カ月の紬生(つむぎ)ちゃんの「おるすばん」を依頼。紬生ちゃんは2時間、保育士や子育て支援員の資格を持つスタッフと一緒に過ごし、月例が近い子どもと触れ合ったり、離乳食を食べさせてもらったりした。紬生ちゃんの母親(32)は八戸市庁などで用事を終えた後、夫婦で外食を楽しんだといい「用事をちゃちゃっと済ませたい時に預かってもらえるのはありがたい。こどもはっちを何度か利用しており、顔見知りのスタッフがいる安心感がある」と話した。

 こどもはっちは、スタッフが家庭訪問して育児相談に応じる無料サービス「こどもはっちおたずね隊」も5月から開始した。平間代表は「2事業は気楽に育児の悩み相談ができる雰囲気づくりと、子育て家庭の孤立化を防ぐ狙いがある。どちらも利用日の1週間前までに申し込みが必要だが、空きがあれば緊急対応も可能。困った時はまず電話をしてほしい」と呼びかける。問い合わせはこどもはっち(電話0178-22-5822)へ。

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