地平社が総合月刊誌『地平』を創刊。6月5日より全国書店にて発売開始

ジャーナリズムとアカデミズムを柱にした新たな総合月刊誌『地平』が株式会社 地平社より創刊。6月5日より全国書店にて発売開始となる。 いま多くの市民が感じている“危機”──「地」球と「平」和の課題に向き合うこと。 読者とともに、独立した立場から新しい言論の「地平」を切りひらいていくこと。 そんな思いで、雑誌名が『地平』と名付けられたという。

月刊『地平』が扱うのは、政治・経済、国際、社会、環境、教育、生活、科学、医療・健康など、私たちが生きる社会でいま起きている事柄。世界で起きている社会問題を批判的に検証し、いのちの営みを尊重し、さまざまな社会の課題を交差的に考えることで、あらゆる生命が共に生きられる「地球」の「平和」を模索していくとのこと。 『地平』編集長・熊谷伸一郎による創刊メッセージはこちら。 創刊特集は「コトバの復興」、緊急特集は「パレスチナとともに」。目次は以下の通り。

総合月刊誌『地平』創刊号目次

創刊特集 コトバの復興

創刊にあたって

酒井隆史 〝過激な中道〟に抗して——新しい地平を切り拓く作業へ

師岡カリーマ・エルサムニー 圧政者が恐れるもの——言葉のただならぬ重みをめぐって

三宅芳夫 「リベラルな国際秩序」の終焉?——グローバル冷戦と米覇権秩序

雨宮処凛 消費されない言葉を!——貧困の現場からの模索

吉田千亜 言葉と原発 根を張る言葉、葬られる言葉

尾崎孝史 (新連載)ウクライナ通信 ドンバスの風に吹かれて

阿部 岳 沖縄に倚りかからず

神子島健 雑誌と同志——青鞜・世界文化・近きより

花田達朗 (短期連載)第三のジャーナリズム

緊急特集 パレスチナとともに

岡 真理 ガザ 存在の耐えられない軽さ

早尾貴紀 イスラエルの過剰な攻撃性に関する三つの問いをめぐって

ムハンマド・セーラム Photos:GAZA

栗田禎子 ガザ侵攻に抗うグローバルサウス

三牧聖子 ジェノサイドを否定するアメリカ ジェノサイドに抗するアメリカ

【座談会】杉原浩司×松下新土×古瀬菜々子×溝川貴己 暴力と不公正に声をあげつづける

アーティフ・アブー・サイフ 軍事侵攻下のパレスチナから

中野真紀子 パレスチナの声を聴く

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