エンバペ、レアル・マドリードでの背番号は「9」か…デビュー戦はいつ?

レアル・マドリードは3日、2023ー24シーズン限りでパリ・サンジェルマン(PSG)からの退団を発表していたフランス代表FWキリアン・エンバペの加入を発表した。

現在25歳のエンバペは、母国の名門育成組織クレールフォンテーヌ国立研究所の出身で、その後モナコのユースチームへ移り、2015年12月にトップチームデビューを飾った。2017年夏には買い取りオプション付きのレンタル移籍でPSGへ加入すると、フランスを代表する同クラブでは母国のスターとして活躍。公式戦308試合出場256ゴール108アシストの成績を残し、6度のリーグ・アン制覇など数々の国内タイトルの獲得に貢献した。フランス代表としても国際Aマッチ通算77試合の出場で46ゴールを記録しており、FIFAワールドカップロシア2018の優勝に貢献している。

そんなエンバペは、かねてよりレアル・マドリードへの憧れを公言しており、2022年夏には加入目前に迫ったこともあった。当時はPSG側の慰留もあって実現しなかったものの、2年の時を経て“憧れのクラブ”への加入が実現。2029年6月末までの5年契約を締結していた。

2023-24シーズンの終了後、最大のビッグディールとなった今回の移籍。この後、エンバペはフランス代表の一員としてEURO2024を戦うため、加入会見は同大会の終了後に行われる見込みだ。スペインメディア『マルカ』によると、エンバペが『サンティアゴ・ベルナベウ』でレアル・マドリードのユニフォームに袖を通すのは、早くてもEURO2024の全日程が終了した7月15日もしくは16日になるという。また、フランス代表がEURO2024で決勝へ進出した場合は、14日に決勝が行われるため、休暇終了後のお披露目となる可能性も低くはなさそうだ。

また、『マルカ』は気になるエンバペのデビュー戦についても予想している。レアル・マドリードは7月下旬から8月上旬にかけてアメリカ遠征に参加し、現地時間7月31日にミランと、8月3日にバルセロナと、同6日にチェルシーと対戦予定だ。しかし、EURO2024に参加し、準決勝に進出した選手はこの遠征には参加しないことが決まっているという。つまり、フランス代表が準々決勝で敗退した場合、このアメリカ遠征がエンバペの“実戦”におけるデビュー戦となる可能性が高そうだ。

一方で、フランス代表が準決勝に駒を進めた場合、エンバペのレアル・マドリードへの合流は前記のスケジュールよりも後ろ倒しとなる。『マルカ』によると、8月14日に控えたアタランタとのUEFAスーパーカップでデビューする可能性が高いとのことだ。

さらに、エンバペはパリオリンピック(五輪)2024への出場意欲も示している。現時点で発表されたU-23フランス代表の候補メンバー25名にエンバペの名前はなかったが、ティエリ・アンリ監督は「リストは変わる可能性もあるが、選手たちに準備のための時間を与える必要もある。誰にでも扉は開かれている」と話しており、エンバペを“サプライズ招集”する可能性が0ではないと主張。パリ五輪への参加が正式に決まった場合は、デビュー戦が2024-25シーズンの開幕後にずれ込むこともあるだろう。

なお、スペインメディア『アス』は、エンバペがレアル・マドリードで着用することになる背番号についても指摘している。PSGでは1年目を除いて背番号「7」をつけており、“レ・ブルー”では「10」を託されている。だが、前者はブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが、後者はクロアチア代表MFルカ・モドリッチが着用中だ。エンバペが背番号「7」を好んでいることは周知の事実だが、レアル・マドリードの伝統の「7」を安易と要求するつもりはなく、現エースのヴィニシウスへリスペクトを示しているという。

そのため、まずエンバペが背負う番号は「9」となる可能性が高いようだ。「9」は長らく元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(現:アル・イテハド)が着用していた番号だが、同選手が退団して迎えた2023-24シーズンは空き番号だった。母国の先輩が長らく背負ってきた「9」を継承するパターンが本命だと見られている。

一方で、モドリッチの退団後は背番号が「10」に変更となる可能性も低くはなさそう。現在、モドリッチは1年間の契約延長が予想されているものの、来季終了後の去就については不透明。仮にモドリッチがクラブを去る場合、エースナンバーはエンバペの手に渡るかもしれない。

【動画】レアル・マドリードがエンバペ加入を発表

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