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6月3日(日本時間4日)、ロサンゼルス・クリッパーズのジェームズ・ハーデンがアディダスのユーロキャンプ期間中にインタビューに応じた記事が米メディア『HoopsHype』へ公開された。
ハーデンは2015年にアディダスと契約を結び、シグネチャーシューズを多数リリースしている。キャンプでは「NBA入りしてきた若い選手たちには素晴らしい才能があり、いくつか成功を収めてきた。俺はそういった若いタレントたちの一部になって、経験を積ませることができている。最高なことさ」と語っていた。
カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのハーデンは、同州レイクウッドの高校に通い、アリゾナ州大でプレーしたのち、2009年のドラフト1巡目3位でオクラホマシティ・サンダーに指名されて入団。プロ入り後は順調に成長を続け、プレーメーカー兼スコアラーとして確固たる地位を確立した。
そんなスターガードは、自身のGOAT(史上最高の選手)にコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)を挙げている。
「俺がこれまでに大好きになった人物、ゲームで虜になったのはコビー・ブライアントなんだ。LA出身でレイカーズファンだった俺は、彼が成長し何度もチャンピオンシップを勝ち獲る様子、彼の(バスケットボールへの)情熱と愛情を見て育ってきた。彼がいたから、俺はバスケットボールを始めたんだ」
その一方で、レジェンド、過小評価されている選手、誤解されている選手で最初に頭に浮かぶ人物という質問には、レジェンドこそマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と答えたが、残り2問についは「ジェームズ・ハーデン」と、自身の名前を口にしていた。
コビーに憧れてバスケットボールを始め、自身もNBA入りを果たしたハーデン。優勝経験こそないものの、2012年に最優秀シックスマン賞、2018年にMVP、2021年にはNBAの75周年記念チームに選出。3度の得点王と2度のアシスト王に立ったほか、オールスターに10度、オールNBAチームにも7度名を連ねるなど、現役屈指の実績を残してきたと言っていい。
長年リーグの第一線を走り続けてきた“The Beard”は、今年8月に35歳を迎える。引退までにキャリアで唯一手にしていないチャンピオンシップを勝ち取ることができるだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)