「ブロニーはレイカーズで父と一緒にプレーする」ジェームズ親子のLA共闘は“既定路線”とピアースが主張「物語のような結末だ」<DUNKSHOOT>

NBAを代表するスーパースターとして君臨するレブロン・ジェームズの息子であるブロニー・ジェームズは、6月26日、27日に行なわれるNBAドラフトで指名される可能性がある。父レブロンが所属するロサンゼルス・レイカーズのほか、フェニックス・サンズなど10チームから個人ワークアウトの招待を受けたとされるなかで、殿堂入り選手のポール・ピアースは、レイカーズで親子共闘のシナリオが“既定路線”だと主張している。

ブロニーは2023年7月、練習中に心停止を起こしたものの、治療によって回復。サザンカリフォルニア大でのルーキーイヤーは25試合(先発6試合)に出場して、平均4.8点、2.8リバウンド、2.1アシスト、フィールドゴール成功率36.6%という成績だった。

NBAでプレーするための医学的な許可が得られ、5月にブロニーはアーリーエントリーを宣言してシカゴで行なわれたドラフト・コンバインに参加。今年12月に40歳を迎える父のレブロンは、今夏にプレーヤーオプションを破棄して完全フリーエージェントになれる権利を持っており、ブロニーが指名されたチームに移籍するのでは、という憶測も後を絶たない。

ドラフトでは2巡目指名が有力だと見られているなか、ジェームズ親子の代理人を務めるリッチ・ポール氏は『ESPN』のインタビューで、「ブロニーは伸びしろのある優秀なプロスペクトだ。必要なのは1チームだけで、その球団がどこであろうと、(指名が)1位であろうと58位であろうと構わない。だから私は2WAY契約はしない。どのチームもそれを理解している」と、方針を明言している。
刻一刻と運命の時が近づくなか、殿堂入り選手のピアースは『Fox Sports 1』の番組『Undisputed』に出演した際、「彼ら(チーム)は代理人のリッチ・ポールと駆け引きはしない。すでに綿密に計画されている。これは避けられないことだ。ブロニーはレイカーになるだろう。彼はレイカーズで父親と一緒にプレーするだろう」と持論を展開した。

「報道なんて意味をなさないし、経歴書に何が書かれていようが関係ない。ブロン(レブロン)はレイカーズのユニフォームを着て、息子のブロニーとプレーする。まさに物語のような結末になるはずだ」

レイカーズ以外の“唯一のシナリオ”として、ピアースはレブロンの故郷の球団で古巣でもあるクリーブランド・キャバリアーズを挙げ、「5%のチャンスがある」と述べた。

「クリーブランドはブロニーとブロンが(レイカーズ以外に)唯一見られる場所だ。可能性としては腑に落ちる。もしクリーブランドがブロニーをドラフトしたら、ブロンはフリーエージェントになってクリーブランドに行くだろう。彼も故郷に帰りたいはずだ。アクロンに生まれ、高校時代も過ごした。同じく素晴らしいストーリーだ」

ピアースはブロニーに関して、「この世代で最も象徴的なアスリート・人物(レブロン)の息子だ。バスケットボールを手にしたその日から、彼は注目される宿命にある」とも語っていた。約1か月後のドラフトで”キングの息子”は注目の的になるのは間違いない。

構成●ダンクシュート編集部

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