無罪主張の方針 太田のラーメン店、店長刺殺 群馬・前橋地裁で12日初公判

 2022年10月に群馬県太田市にあったラーメン店で男性店長=当時(42)=を刺すなどして殺害したとして、殺人の罪に問われた被告の男(32)=同市=の裁判員裁判の初公判が12日、前橋地裁で開かれる。弁護側は犯行時に心神喪失状態だったとして、無罪を主張する方針。

 前橋地検は3カ月の鑑定留置の後、23年2月に起訴した。刑事責任能力を問えると判断したとみられる。

 弁護側によると、犯行自体は争わないが、男に判断能力がなかったと主張する予定。情状証人として家族が出廷し、事件前の男の生活状況などを証言するとみられる。証人尋問には男の精神状態を鑑定した医師らが出廷するという。

 起訴状などによると、22年10月30日、同市飯田町にあったラーメン店「ばりきや太田店」で、店長の首や胸、腹などを包丁で複数回突き刺し、顔面を複数回切りつけるなどして殺害したとされる。

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